こんにちは!裁量トレーダーのまさです!
今日もFXの勉強をしていきましょー!
今回のテーマは、「FXの資金管理に必要な6つの計算」についてです。
結論から言うと、6つの計算とはこれらのことです↓
- 期待値
- 平均コスト
- ポジションサイズ
- レバレッジ
- リスクリワード
- 損益
これら6つの計算は基本中の基本なのですが、全てできるという人は意外と少ないです。
FXで思うように稼げていないという人の原因は、これらの計算をきちんと理解できていないことにあると思います。
「証拠金を入金して、チャートを分析したら即エントリー」と言うのは、FX初心者やFXで結果が出ていない人にありがちな行為です。
もちろん、チャートの分析も必要ですが、それだけでは不十分です。
自分のリスク許容を決め、リスク許容からポジションサイズを計算し、レバレッジとリスクリワードを確認して、ようやくエントリーするかしないかを判断することができます。
また、期待値を計算することでトレード手法の優位性を確認することもできます。
なので、これら6つの計算は、FXの資金管理においては必須知識と言えます。
FXは投資である以上、必ずリスクが伴います。
リスクはコントロールできないと思われるかもしれませんが、これら6つの計算ができれば、リスクをコントロールすることができます。
あなたの大切なお金を使って行う投資ですので、資金を不必要に減らさないために、これらの計算はしっかりとできるようになっておきましょう!
「計算は苦手!」と言うそこのあなたにもわかりやすいように丁寧に解説します!
と言うことで、さっそく始めていきます!
FXの資金管理に必要な6つの計算
改めてになりますが、FXの資金管理に必要な計算は次の6つです。
- 期待値
- 平均コスト
- ポジションサイズ
- レバレッジ
- リスクリワード
- 損益
それでは、順番に解説していきます。
期待値の計算方法
期待値とは、トレード1回当たりの平均損益を言います。
計算方法は次のとおりです。
計算の例を示すとこんな感じです。
これは、「勝率が50%よりも低かったとしても、リスクリワードが高ければ期待値はプラスになるよ」という例ですね。
期待値は「このままトレードを繰り返してもよいのか、改善した方がよいのか」の判断の指標になります。
なので、ある程度のトレード数を重ね、自分の使っている手法の勝率や平均損益がわかってきたら、一度期待値を計算してみることをおすすめします。
期待値をがプラスであれば、その手法を繰り返すだけで資金は増えていきます。
もしも反対に、期待値がマイナスの場合は、そのままトレードを続けていては資金が減っていってしまうことになりますので、手法を見直した方が良いでしょう。
「期待値についてもっと詳しく知りたい!」
と言う方は、こちらの記事で解説しているので合わせて読んでみてくださいね。

平均コストの計算方法
平均コストとはポジションの平均レートのことです。
トレードでは、何回かに分けてエントリーすることがあります。
1回目:1ドル=110.000円の時に、10,000通貨でエントリー
2回目:1ドル=110.010円の時に、20,000通貨でエントリー
こんな感じですね。
そうすると、エントリーしたタイミングでレートは異なりますので、ポジションの平均コストを把握する必要があります。
平均コストは次の式で計算できます。
先ほどの例ですと、
1回目:1ドル=110.000円の時に1ロットでエントリー
⇒ 取引数量=110.000×10,000通貨=1,100,000
2回目:1ドル=110.010円の時に2ロットでエントリー
⇒ 取引数量=110.010×20,000通貨=2,200,200
平均コスト=(1,100,000+2,200,200)÷30,000通貨=110.007
平均コストはこのように計算できます。
ポジションサイズの計算方法
ポジションサイズとはエントリーしようとする通貨数(ロット数)のことです。
ポジションサイズの計算方法は、
- 資金管理ができていない人の計算方法
- 資金管理ができている人の計算方法
の2パターンに分かれます。
ていうか、資金管理ができていない人はそもそも、ポジションサイズを計算していません。
資金管理ができていない人のポジションサイズの計算方法
資金管理ができていない人のポジションサイズの決め方はこうです↓
トレードしたいポジションサイズが100,000通貨(10ロット)だとする。
トレードする通貨ペアは「ドル/円」で、
その時のドル/円のレートが110.000円だとする。
100,000通貨を取引するのに必要な証拠金は
100,000通貨×110.000円÷25(レバレッジ)=440,000円
⇒必要な証拠金を入金して、100,000通貨でトレードを行う
このように、資金管理ができていない人は、自分のトレードしたいポジションサイズを前提としてあり、そこからの逆算でそのポジションサイズに必要な証拠金を計算し、入金してトレードを行おうとします。
つまり、そもそもポジションサイズを計算しようとする考えがないのです。
この方法は悪い例ですので、FXで資金を増やしたいという人には絶対におすすめしません。
この計算方法が悪い点をもう一つ挙げるとすると、それはレバレッジを25倍で固定していることです。
レバレッジは1倍~3倍が基本です。
それ以上は破産を招きますので、「レバレッジは低く」を心がけるようにしてください。
資金管理ができている人のポジションサイズの計算方法
では、資金管理ができている人はどのようにポジションサイズを計算しているかというと、
資金管理ができている人、リスク許容をもとにしてポジションサイズを計算します。
リスク許容とは、1回のトレードで損失となったときに、精神的ダメージを受けない金額のことです。
要するに、最悪失ったとしても痛くも痒くもない金額のことを「リスク許容」と言います。
計算方法は「円」を含む通貨ペアの場合と「円」を含まない通貨ペアの場合とで2パターンがあり、それぞれの計算方法はこちらです。
まず最初に、「円」を含む通貨ペアの場合の計算はこうなります。
前提条件
- 証拠金300万円
- リスク許容金額:45,000円(証拠金の1.5%)
- リスク許容値幅:1.5円(150pips)
計算
ポジションサイズ=45,000円÷1.5円=30,000通貨
続いて、「円」を含まない通貨ペア場合の計算です。
前提条件
- 証拠金300万円
- リスク許容金額:45,000円(証拠金の1.5%)
- リスク許容値幅:0.01500ポンド(150pips)
- ポンド/円レート:150.000円
計算
ポジションサイズ=45,000円÷0.01500ポンド÷150.000円=20,000通貨
※ポジションサイズを決めた時のポンド/円のレートが150.000円だったとしても、決済時のレートが150.000円から上下すれば損失金額が変わってくるので注意が必要です
このように、決済通貨が異なることでポジションサイズが異なってきます。
ポジションサイズの計算方法はトレードにおいて必須知識です!
- エントリーする前に最大損失許容額(リスク許容)を把握する
- リスク許容から逆算で適正なポジションサイズを計算する
- その範囲でエントリーする
⇒ これらのことを守れば、リスクを限定することができる!
つまり、自分の意志でトレードに晒すリスクを限定し、コントロールすることができるのです!
リスクをコントロールすることができれば、
- ストップ決済になったときに損失金額に驚くことがなくなる
- エントリー中に含み損になっとしてもストレスを感じることがなくなる
といったメリットがあります。
もしも、エントリー中にストレスを感じるようなことがあれば、それはリスクを許容できていない証拠です!
その時は、リスク許容を見直し、その上でポジションサイズを決めてエントリーするようにしましょう!
レバレッジの計算方法
続いては、レバレッジの計算方法です。
計算方法はこのようになっております。
「基軸通貨」とは通貨ペアの表記で左側に書かれている通貨のことです。

例えば、レバレッジはこのように計算します。
前提条件
- 証拠金300万円
- ドル/円レート:110.000円で30,000通貨保有した場合
計算
取引金額=110.000円×30,000通貨=3,300,000円
レバレッジ=3,300,000円÷3,000,000円=1.1倍
続いて、決済通貨が「円」以外の場合はこのように計算します。
前提条件
- 証拠金300万円
- ポンド/ドル:1.32500ドルで30,000通貨保有した場合
- ポンド/円:145.500円
計算
取引金額=145.500円×30,000通貨=4,365,000円
レバレッジ=4,365,000円÷3,000,000円=1.455倍
このように、同じ30,000通貨でエントリーしたとしても、基軸通貨が異なると、レバレッジも異なるということは注意が必要です。
リスクリワードの計算方法
続いて、リスクリワードの計算についてです。
リスク(損失の可能性)を差し出して、それ以上のリワード(報酬)を狙うのが投資の基本的な考え方です。
FXも同様で、リスク>リワードであるならば、トレードをする価値はありません。
反対にリスク<リワードであれば、トレードをするか検討する余地があります(すぐにエントリーとはなりません)。
このように、リスクリワードはエントリーするかしないかと決める最低条件なので、エントリーする前に把握しておかなければなりません。
それでは、実際に計算例を示しますね。
前提条件
- 買いレート:110.000円
- ストップ(損切り)レート:109.750円
- リミット(利食い)レート:110.600円
計算
ストップまでの値幅=109.750ー110.000=-0.25円
リミットまでの値幅=110.600ー110.000=0.6円
リスクリワード比率=「0.25:0.6」
損益の計算方法
最後に損益の計算方法です。
ここまででお疲れかもしれませんが、あと一息頑張りましょう!
損益の計算方法はとってもシンプルです↓
通貨ペアに「円」を含まない場合は円貨計算が必要になりますので、注意するようにしてください。
まず最初に、通貨ペアに「円」を含む場合の例です↓
前提条件
- 買いレート:110.000円
- 売りレート:111.000円
- ポジション数量:30,000通貨
計算
値幅=110.000(売値)ー111.000(買値)=1円
損益=1円×30,000通貨=30,000円
続いて、通貨ペアに「円」を含まない場合の例です↓
前提条件
- 買いレート:0.75000ポンド
- 売りレート:0.78000ポンド
- ポジション数量:20,000通貨
- ポンド/円レート:150.000円
計算
値幅=0.78000(売値)ー0.75000(買値)=0.03ポンド
損益=0.03ポンド×20,000通貨×150.000円=90,000円
以上の6つが資金管理に必要な計算です。
まとめ
まとめです。
今回の記事では「FXの資金管理に必要な6つの計算」について解説しました。
6つの計算とはこれらのことです。
- 期待値
- 平均コスト
- ポジションサイズ
- レバレッジ
- リスクリワード
- 損益
FXで稼げるトレーダーになるためには資金管理スキルは必須です。
資金管理スキルを身につけるためには、これらの計算は最低限できなければなりません。
この記事を読んでくれている皆さんには、絶対にできるようになってもらいたいので、理解できるまで何度も読み返すようにしてくださいね。
そしてぜひ、ご自身のトレードに取り入れてもらいたいと思います!
以上、皆さんの参考になればうれしいです。
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それでは~!
