こんにちは!裁量トレーダーのまさです!
今日もFXの勉強をしていきましょー!
今回のテーマは「確率」についてです。
「FXは確率のゲーム」と言われるほど、FXにおいて確率は非常に重要です。
特に、不確実性の多いFXの世界で生き残るためにはある程度の勝率が求められます。
ですが、その勝率は誰がどのように決めるのでしょうか?
10回中、5回勝ったから、勝率5割と信じてトレードを続けていけばいいのでしょうか?
実は真の確率というものは「大数の法則(たいすうのほうそく)」という法則に従って決まります。
大数の法則を理解することで確率の意味を理解することができるようになります。
そして、確率の意味を理解するということは「トータルで勝つ」という考え方の理解にもつながります。
「トータルで勝つ」という考え方はFXでは非常に重要な考え方なので、この記事を読んでより一層理解を深めてもらえればと思います。
ということで、さっそく始めていきます!
大数の法則について
大数の法則とは次のことを言います。
数学定理の一つで、数多くの試行回数を重ね、母集団の数が増えれば増えるほど、ある事象の発生する割合は一定の値に近づき、その値は発生する理論上の確率に収束するという法則のこと。
文章だけだと伝わりにくいので、野球を例にして説明しますね(野球を知らないという方はすみません)。
3人の3割バッター
とある野球チームに打率3割のバッターが3人います。
野球を知っている方であれば、打率3割の凄さは伝わると思います。
その3人のバッターの通算成績を示すとこのようになっております↓
それぞれ打席数に差はありますが、3割バッターであることには間違いありません。
問題:3人のうち誰を起用するか?
さて、9回裏一打サヨナラという重要な場面でこの3人のうちの誰かを代打で起用することとなりました。
もしも、あなたが監督の立場だったら、3人のうちだれを打席へ送り出しますか?

A君の場合
A君の場合はまだ10打席しか経験がありませんので、起用するにはちょっと不安ですよね。
たまたま、ここまでの試合の10打席で、3安打打てただけかもしれません。
それに、B君やC君と同じく打率は3割ですが、母集団である打席数が少ないので1打席ごとの結果次第で、今後しばらくの間、打率は大きく変動します。
もしも、A君が本当の実力者であれば、100打席後でも、1000打席後でも打率は3割前後となっているはずです。
要するに、A君の実力を測るには母集団である打席数が少なすぎるということですね。
仮に、A君を代打に起用する場合は、A君のスター性や何かが起こるという偶然性を期待しての起用になりそうです。
B君の場合
B君はA君よりは経験が多いので、信頼度は高いですね。
ただ、野球で100打席というと約20試合分なので、まだ母集団が十分とは言えません。
仮に、B君を代打に起用する場合は、今シーズンはここまで好調だというデータから、「この試合もB君の一振りに掛けたい」という思いからの起用が考えられます。
C君の場合
C君は1000打席も経験しているので、母集団の大きさは十分です。
C君を代打に起用するなら、これまでの安定した実績から、今回も打てるという信頼からの起用が考えられます。
つまり、C君には数多くの試行を重ねた結果の母集団が1000打席あり、本来の実力である3割という確率に収束していると言えます。
1年を通して結果を残す
続いて、シーズン期間を4月から9月までの6か月間とした場合を考えてみます。
プロ野球ファンの方なら想像できると思いますが、毎月打率3割をキープするというのは非常に難しいです。
4月は3割、5月は2割、6月は3割というように、普通は月ごとにばらつきが出ます。
さらに、シーズン(年)によってにも成績にばらつきが出るものです。
この時、選手の気持ちになると、「5月の打率が2割だったからもう終わりだ!」とか、「今年の打率は2割だったから引退しよう」ということにはならないですよね。
また来月(来年)頑張って、シーズンを通して結果を残すことを考えるはずです。
本当に打率3割の実力者であれば、シーズン終了後に結果を見てみたら打率3割だったということになるはずですし、その年の結果がダメだったとしても、5年で平均してみたら打率3割だったということになるはずですからね。
これが確率の考え方です。
つまり、1年(数年)を通して結果を残すということです。
要するに、確率というものは月ごとにばらつきがあり、年ごとにもばらつきがあります。
しかし、母集団が大きくなればなるほど、平均すれば、本来の実力の理論上の確率に収束していくという考え方が「大数の法則」です。
FXにも大数の法則は作用する
FXにも同様に大数の法則は作用します。
FXのトレードにおいても、試行回数を重ね、母集団となるデータが多くなるにつれて本来の理論上の確率に収束していきます。
たかだか10回のトレードでホントの実力を判断することはできません。
何百回、何千回と試行回数を重ねていく必要があるのです。
なので、1回1回のトレードに一喜一憂する必要はありません。
3割バッターでも、シーズンの途中でスランプに陥り、20打席無安打ということはあります。
トレードでも同じく、どんなに高い勝率を誇っても20連敗するという状況は起こりえます。
だからこそ、その連敗時に破産しないための資金管理が必要なのです!
特にFXのトレードでは「トータルで勝つ」という考え方が必要です。
大数の法則を理解し、確率の意味を知ることで、「トータルで勝つ」という言葉の意味が理解できるようになると思います。
野球選手は1年(または数年)を通して結果を残すことを目指します。
FXにおいては、どの時間軸を基準にトレードをするかによっても変わりますが、一般的には月単位で利益が残るようになることが理想的です。
もちろん、デイトレーダーであれば日単位で利益が残ることが望ましいですが、仮に3日連続で損失を出したとしても週単位で最終的に利益が残っていればOKです。
まとめ
まとめです。
今回の記事では「確率」の意味について解説しました。
真の確率は大数の法則に従って決まります。
大数の法則の定義はこれです↓
数学定理の一つで、数多くの試行回数を重ね、母集団の数が増えれば増えるほど、ある事象の発生する割合は一定の値に近づき、その値は発生する理論上の確率に収束するという法則のこと。
この定義の意味を説明するために3人の3割バッターを例にして説明しました。
- A君は母集団となる打席数が少なすぎるので起用するには不安がありました。
- B君はA君よりは母集団は大きいものの、安心して起用するには母集団の数が不十分でした。
- C君は母集団の数は十分にありましたので、安心して起用することができました。
また、月単位や年単位でも確率にはばらつきが出るということを説明させていただきました。
これらのことから、母集団が大きくなればなるほど、平均すれば、本来の実力の理論上の確率に収束していくことがわかりました。
この確率の収束を「大数の法則」と言います。
もちろん、FXにおいても大数の法則は作用します。
FXのトレードにおいても、試行回数を重ねれば重ねるほど、母集団は大きくなり、本来の理論上の確率に収束していきます。
なので、時には連敗をすることもあるでしょうが、そのことに一喜一憂するのではなく、「トータルで勝つ」ということを意識すべきです。
野球であれば1シーズンで結果を残すように努力します。
FXの場合は週単位や月単位で利益を残すということを目標にしていきましょう!
- 野球 ⇒ シーズンを通して結果を残す
- FX ⇒ 週単位や月単位で利益を残す
ということで、今回はここまでにしたいと思います。
以上、皆さんの参考になればうれしいです。
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それでは~!
